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WESTERN VINYL

Thank You Kirin Kiki / Rindert Lammers

Thank You Kirin Kiki / Rindert Lammers

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Rindert Lammersによる「Thank You Kirin Kiki」(2025)です。

リンダート・ラマースのデビュー・アルバム『Thank You Kirin Kiki』は、個人的な物語と映画的なイメージを織り交ぜたアンビエント・ジャズ作品であり、感謝の気持ちを心から表現したものです。1994年にオランダ・フルペンで生まれ、創造的な家庭環境で育ったリンダートは、幼い頃から作曲に情熱を注いでいました。

大学で歴史を学んでいた最中、スキー事故によって3人の大切な人を突然失う悲劇に見舞われたことで、リンダートは学業を休止し、信仰からも距離を置くことになりました。簡単には答えの出ない問いと向き合う中で、彼は地元のインディペンデント映画館にシネヴィルパス(映画館への無制限アクセスが可能なパス)を使って週に4回も足を運び、映画に癒しを求めるようになります。この日常が彼を支え、同時に『Thank You Kirin Kiki』に表れる映画的サウンドスケープの重要なインスピレーション源となりました。

アルバムのタイトル曲であり中心となる楽曲は、映画『万引き家族』に出演した日本の女優・樹木希林のある場面にインスピレーションを得ています。映画の中で樹木は、家族を失ったり逃れてきた人々で構成される“選ばれた家族”の祖母役を演じています。亡くなる直前のシーンで、彼女は家族に向かって即興で「ありがとう」と二度口にします。この心からの感謝の表現はリンダートの心に深く響き、アルバム4曲目「Sleep Well Hiroshi Yoshimura」にもつながっていきます。この曲には、YouTube上の吉村弘の動画に寄せられたコメントを朗読する音声クリップが使われています。リンダートはこう語ります。

「兄と一緒にYouTubeのコメント欄を見ていて、本当に美しく、個人的なメッセージがたくさんあることに気づいたんです。それらのコメントを音楽に乗せたいと考え、いろいろな人に朗読を依頼しました。最終的にはそのアイデアのほとんどは使われなかったのですが、この音声クリップだけはずっと心に残っていました。」

 

日本人なら誰しも目にしたことのある名前を冠したデビューアルバム。引用ストーリーにもあるように、感謝をテーマに仕上げた楽曲たちのなんと沁みることよ。Joseph Shabasonのサクソフォンも聴き逃せません(Ammel)。

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