ロンドンの出版社True Photo Jounalによる「True Photo Journal,Issue Nine」(2024)です。
Trueは、著名および新進の写真家に委託して、実験、創作、または過去の作品に再挑戦するためのフォトグラフィージャーナルです。
Contributors
-Rula Halawani
-Rahim Fortune with Earlie Hudnall, Jr.
-Gabby Laurent
-Brett Walker with Jack Davison, Lydia Roberts, Chieska Fortune Smith, Maria Meco and James Frederick Barrett
-LaToya Ruby Frazier
-Elle Pérez
-Alessandra Sanguinetti
-Paul Mpagi Sepuya
「For Them」は、Rula Halawaniによる10年間にわたるプロジェクトの最終章であり、パレスチナの風景に焦点を当てることで、その人々の物語に注目させます。Rulaは、作家でキュレーターのCharlotte Cottonと共に、追放や破壊の時期における人々や場所の記憶の重要性について語っています。
「A way in」では、Rahim FortuneとEarlie Hudnall, Jr.が、共感とつながりが彼らの作品の基礎的な前提であることについて議論します。これらの能力は、カメラを無機質な記録の保管者から、揺るぎない信頼者、そして記憶の創造者へと変える巧みな手腕です。
また、「Shrieking, Wailing, Sobbing」では、Anne Carsonの書いた原作がインスピレーションとなったGabby Laurentの未発表の写真がペアリングされています。
ニューヨークのMoMAで開催されるLaToya Ruby Frazierの待望の展覧会では、彼女の過去四半世紀にわたる作品を再構想、再スケールし、再確認しています。「A monument to solidarity」では、この展覧会のリードキュレーターであり、MoMAの写真部門主任キュレーター代行であるRoxana Marcociが、展覧会の構想とその背後にある物語について洞察を提供しています。Roxanaのエッセイには、LaToyaの象徴的なシリーズ「On the Making of Steel Genesis: Sandra Gould Ford (2017)」の画像が添えられています。
「Shaper」では、Elle Pérezが作家でポッドキャスターのGem Fletcherと対談し、流動的なプロセスを通じて創造的な永続性を見つけるための対話を続けています。この特集では、Elleの3つの最近の作品「Devotions (2022)」、「guabancex (2023)」、「Shaper (2024)」から新たにキュレーションされた画像を紹介します。
True Photo Journalは毎号二種類の表紙があり、今回セレクトしたのはLydia Robertsによるものです。マガジンは大判であり、作家たちの写真が大々的に印刷されている良質なフォトグラフィージャーナルです。日本では取り扱いが少なそうなので、是非手に取ってご覧ください。(Ammel)
