Tennis Courts Ⅲ

パリを拠点にする写真家・映画監督 Giasco Bertoliによる「Tennis Courts Ⅲ」(2018)です。

Tennis Courts IIIは、空っぽで放置されたテニスコートを被写体としたシリーズの続編です。

『同じ被写体を繰り返し撮影することで、場所そのものは変わらないまま、ひとつのものがさまざまな姿へと変化していく様子が浮かび上がります。私は撮影を続けながら、一日の終わりの光を好んで選びました。とくに満月の夜、光が多い時には、暗くなるまで撮影を行っています。この三作目の最後に収めた写真は、日中に遠くから撮影した一枚で、美しいヤシの木々のあいだにたたずむテニスコートを捉えています。それはまるで、楽園への逃避のようにも感じられます。』

―― ジャスコ・ベルトリ

60 Pages
19.5 x 25.5 cm
Softcover
Color Offset

執拗にテニスコートを撮り続けた写真集の続編ということですが、モルテン・ランゲの写真集と同様、対象(テニスコート)と観察者(撮影者、鑑賞者)の概念は変わらないはずなのに、一枚いちまいの写真たちは千差万別です。色合いと質感も相まって郷愁を感じさせます(Ammel)