Sei Note In Logica / Roberto Cacciapaglia

イタリアの作曲家・ピアニスト Roberto Cacciapagliaによる「Sei Note In Logica」LP(2025)です。

ロベルト・カッチャパーリャは、イタリアの作曲家・ピアニストであり、1970年代のミラノの実験音楽シーンで活動を始めました。

1979年に発表された Sei Note In Logica（六つの音の論理）は、彼の2作目のアルバムであり、今回40年以上の時を経てリイシューされました。

スティーヴ・ライヒの Music for 18 Musicians にも通じるように、Sei Note In Logica は持続的な変化の中に喜びを見出す作品です。複数の楽器が同じフレーズを重ねながらも、繰り返しがない独特なパターンが積み重ねられています。また、電子音響の処理によって、音が変容し、さらに多層的な響きを生み出しています。

16分程度の長さのトラックが２つ収録されており、解説の通りスティーヴ・ライヒ的なミニマルの高揚感に入ることができるアルバムです。ジャケットの写真も秀逸です(Ammel)