REMEMBER TO DREAM!
REMEMBER TO DREAM!
キュレーター兼ロンドン「Serpentine Galleries」のアーティスティック・ディレクターを務めるハンス・ウルリッヒ・オブリスト(Hans Ulrich Obrist)による「REMEMBER TO DREAM!」(2023)です。
作者は自身の蓄えてきたキュレーションにまつわる専門知識を、「インスタグラム(Instagram)」のフィードに投稿して38万6千人以上のフォロワー(現在も絶賛増加中)に提供し、進歩し続けるデジタル時代の中から手書きの芸術をリバイバルさせようと試みています。結果、アーティスト、作家、デザイナー、ミュージシャン、俳優、建築家、公人などの著名人勢の内側から最も包括的にアートの世界を見ることができるようになりました。
『Post-it notes』として知られる制約のないこのプロジェクトでは、作者が世界で最も偉大な現代美術家たちから、その日1日で抱いた考え、夢、ドローイング、物思いにふけった時の言葉、ジョーク、引用、質問、答え、詩、洒落などを、日常的なポストイットに手書きで記してもらったものを集めている。勇気づけてくれる哲学的なものから、気持ちが高揚するようなストレートなもの、独創的で面白いものから、優しく遺された言葉まで、『Remember to Dream』(アメリカ人フォトグラファー、キャリー・メイ・ウィームズ(Carrie Mae Weems)のノートより)は21世紀を代表する多くの名高いアーティストたちから直接聞いた「アートの世界」の姿を描いている。
本書には作者の序文を収録。装丁はオランダ人グラフィックデザイナー、イルマ・ボーム(Irma Boom)が手がける。
softcover
208 pages
105 x 145 mm
color
メモ書きの重要性を感じる今日この頃。しかし、とっさの時は便利なスマホのメモ機能に頼ってしまいます。画一化されたテキストが溢れた世の中で、手書きのメモの魅力が詰まった一冊です(Ammel)