A MAGAZINE CURATED BY GRACE WALES BONNER
A MAGAZINE CURATED BY GRACE WALES BONNER
2014年、ロンドンを拠点に自身のファッションブランド、Wales Bonnerを創設した、ジャマイカ系イギリス人デザイナーのGrace Wales Bonnerをゲストキュレーターとして迎えた「A Magazine Curated By」第22号(2021)です。
デビュー時に披露した2015年秋冬コレクション「Ebonics」から最新の2022年春夏コレクション「Volta Jazz」に至るまで、グレースは地上における「ブラックネス(黒人性)」の優位性やその神話を探求し、それらが持つ文化的な文脈を自身のデザインに織り込んできました。ウェールズ ボナーのコレクションやプレゼンテーションなどの表現方法は、多様なアイデンティティを包括し、その美の表現を捉えています。今やファッション業界の最先端に位置づけられる彼女の美学は、テーラリング技術とストリートでのカジュアルな装いやそれを纏う人々のジェスチャーを融合させることを試みています。
「Rhapsody In The Street」と題された本号では、20世紀の黒人の詩や文学、ポートレイト写真の伝統に呼応して、アーカイブに収められている代表的な作品や歴史的な資料をデザイナーのGrace Wales Bonnerが厳選し、新たに制作依頼したエッセイ、絵画、ポートレイトと組み合わせた「A Magazine Curated by」シリーズ第22弾。マット紙とグロス紙の組み合わせに小口の金付け加工と、ブックオブジェとしても美しく作られています。さらに、本号にはカメルーン人フォトグラファー、サミュエル・フォッソ(Samuel Fosso)の「Autoportraits II」シリーズからのプリントがランダムに1枚、本誌内に差し込まれています。
softcover including a print
200 pages
print: 240 x 175 mm
230 x 295 mm
color, black and white