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岩波現代文庫

老いの空白

老いの空白

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哲学者 鷲田清一による「老いの空白」(2015)です。

現役をリタイアした後,これほど長い時日を過ごすのは人類初めての経験ではないだろうか。たとえば,20歳から60歳まで40年間働いたとしても,そのあとに20年,30年と続く長い「定年後」の人生が待っている。しかし,その文化はまだ空白のままだ。未曽有の超高齢化時代を迎え,〈老い〉に対する我々の考え方も取り組み方も変化せざるをえない。

「日常」「アート」「顔」など身近な問題を哲学的なテーマとして論じてきた第一線の哲学者である著者は,こうした〈老い〉が人生の空白の時期,介護やケアの問題としてしか捉えられない従来の考え方に対し疑念を提出する。〈老い〉が問題としてしか語られないことこそ「問題」ではないのか。

本書では,〈老い〉という経験をめぐる我々の固定観念を打ち崩し,その経験からしか見えてこないもの,〈弱さ〉の持つ力というものを見直す視座を提供する。一例として,統合失調症の患者たちの施設「べてるの家」の作業所の試みが紹介され,効率一辺倒の現代社会のあり方に一石を投じる。

我々は誰しも老いる。そして,高齢化率が25パーセントを超えた(内閣府,2013年)現在,〈老い〉に対する新しい考え方,哲学が切実に必要とされているのではないだろうか.本書には,こうした〈老い〉の文化の空白を埋めるためのアイディアが,いたるところに散りばめられている。

 

中国ではシルバーマネー(銀髪経済)として老いを「問題」とは別ベクトルで捉えていますが、この著書が出てから10年以上経った、すでに高齢化率は30%近くに推移してきている今の日本では果たして?(Ammel)

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