たんぱく質
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あたり
飴宮法水による「たんぱく質」(2024)です。
生と死、獣と人、食べること、殺すこと、めぐりゆく記憶
この地球に生まれ、やがて去っていく、私のすがた、この世のはなし。「生」の根源を見つめる演劇作家の集大成です。志賀理江子が、飴屋法水の小説にむけて撮り下ろした写真およそ30点が全編をとおして織りなされています。
「人という生き物は、どうして生まれて来たのだろうか
生まれて来る、生まれて来たこれに、いろいろな何かが詰まっている
これをどうしてほしいと思うのだろう
誰かに、他人というものに
誰とどのように関わりたくて、この体には、こんないろいろが詰まったのか
これが、こんな体が、形成されたのか
いろいろな、たんぱく質とかで
焦げるとあの匂いのするたんぱく質とかで」
演劇作家の飴宮法水さんは1980年代に東京グランギニョルを創り、あの漫画ライチ⭐︎光クラブの原作とも言える演劇を上演した方です。縦開き、本文横組み、2色カラー印刷、A5変形の正方形という小説でもあり、散文でもある不思議な本です(Ammel)。