音楽と本と人の〈あいだ〉を繋げ合う
『lecteur 〈 〉 liseur 』
スタートしてから半年目、この概念をさらに拡張します。 ammelでセレクトした音楽。それらを創ったアーティストの方々に、ammelのために選書をして頂いていきます。
第一弾は、先日 古風完結編TOUR〜瑠璃〜 を無事閉幕させ、既に国内外から高い評価を得ている電子音楽家 冥丁さま(以降敬称略)に選書をして頂きました。
日本の文化から徐々に失われつつある、過去の時代の雰囲気を「失日本」と呼び、音楽制作をする冥丁。日本文学からの影響を題材にした楽曲を古風Ⅲに織り込んだ彼は、二十代の頃に1番読んだという本を選んで下さいました。
「20代の頃に一番読んだ本でした。純粋に彼の言及している内容に当時の僕は背中を押されました。今もですが当時の何をしても報われず、かつ社会的に非力な自分にとって彼はある種のメンターのような存在でもありました。」
「ただ好きな音楽(仕事)を続けるのではなく、さらにその先にある意味を彼のこの本から学んだように思います。」
「一方で現代の人々からは彼への批判も多いようです。様々な立場からの理解や解釈があって当然だとは思いますので彼の本を選ぶことにします。」
店頭でグラシン紙で包まれ、文字の陰翳を朧げに映し出している本がありましたら是非手に取ってみてください。そして、どんな人が選書したのかお気軽にお尋ねください。
その本を大切に想ったり、その本から人生に影響を受けた人の創った音楽が、ammelにはあります。
(現時点ではオンラインでは書籍の公表はせず、間借り時に店頭でご覧いただく形をとらせて頂きますこと、ご理解ください)