The book selection by Mei Semones

 
音楽と本と人の〈あいだ〉を繋げ合う
『lecteur 〈 〉 liseur 』

 

 

ammelでセレクトした音楽。それらを創ったアーティストの方々に、ammelのために選書をして頂く企画です。

 

第二弾は、11/29にデビューEPとセカンドEPのカップリングLPがリリースされた、ギタリスト/シンガーソングライターのMei Semonesさま(以降敬称略)に選書をして頂きました。

 ジャズ、インディーロック、ボサノヴァなどを融合し、日本語と英語を行き来する歌詞が印象的な彼女の音楽。日系アメリカ人としてアメリカで育った彼女が選んでくれた本は、最近もまた読み返したという日本人作家の小説でした。

 

 

「最近また読み返し、これまでに何度も読んできた本です。彼は間違いなく私の一番好きな作家で、彼の小説は何度も読み返していますし、短編もとても気に入っています。」

 

「彼以外の日本文学はあまり読んだことがないのですが、母が他の作家をいくつか紹介してくれた中で、一番共感できたのはやっぱり彼でした。」

 

「なぜこれほど好きなのか正確にはわからないのですが、たぶん、とても共感できるからだと思います。彼が書いているのは主にフィクションですが、その物語は日常生活のように感じられて、それでいてどこか超現実的なひねりがあります。彼の登場人物たちの人生観がとても興味深くて、自分の人生を違う角度から見つめる助けにもなっています。」

 

ー 彼の物語が音楽制作に影響することはあるでしょうか?あれば是非聞かせて頂きたいです。

 

「実は、彼の書く物語から歌詞のインスピレーションを得たことが何度かあります!例えば、私がジョン・ローズボローと一緒に作った「How to Cope」という曲では、「小さな子羊」について歌っていますが、これはちょうどその頃読んでいた彼の物語からインスパイアされたものです。」

 

「全体的に、彼の書く世界やその中で描かれる雰囲気がとても好きです。その雰囲気を自分の歌詞の中で再現しようと試みると、面白い結果になることがあるので、時々そうしてみるんです。」

 

 

店頭でグラシン紙で包まれ、文字の陰翳を朧げに映し出している本がありましたら是非手に取ってみてください。そして、どんな人が選書したのかお気軽にお尋ねください。

その本を大切に想ったり、その本から人生に影響を受けた人の創った音楽が、ammelにはあります。

 

(現時点ではオンラインでは書籍の公表はせず、間借り時に店頭でご覧いただく形をとらせて頂きますこと、ご理解ください)

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